戦果

戦果

　実施すると言っていた計画停電が、1日目、2日目は実施されなかったが、とうとう3日目にして当該エリアも2時間ばかし停電となった。電力のありがたさが身にしみて理解できる。近隣のコンビニは薄明かりの中、販売をしており、道路は警察官が立って交通整理をしていた。しかし大きな幹線道路では警察官の姿が見えず、ひっきりなしに行き交う車列の合間をぬって、横断歩道を渡る人々の姿がみてとれれ、とても危ない光景です。
　関東も今夜は冷え込み、被災地の避難所で暮らしている人はどれだけ寒かろうと想像すると、一刻も早い、救援物資の輸送を願う。物流地点を指定し、そこから枝分かれのように2地点目を決めて、そこから枝分かれのように運搬指示していると思っていたが、どうやら、事態は違うようだ。物流指示が的確にできていない現状では危険地域などでは物資遅配や届かないという事例も多くなっているのであろう。県や国レベルはよりいっそうの努力改善を求める。

　計画停電により、鉄道が本数規制され、また需要が高くガソリンの供給不足状態で、関東県内の産業界は混乱に拍車をかけ、右往左往している。いつ停電がくるのかわからない状態で、いろいろなイベントや仕事がキャンセルになり、また定期的なルーティーンがなされていない状況だ。知り合いの会社も春が稼ぎ時なのだがこの状態が続けば頭を悩ませる状態になる。むろん、大部分の会社がそうであるように、収入が減れば収益が減るわけで、むろん、民間の労働者も給金が減り（これは民間にとってかなり厳しい状態になるのだが）、必然的に経済は打撃を受けることになる。
　だが、一方で知り合いの会社は、通常の数倍の稼動をよぎなくされ、計画停電におびえながら、納期に間に合うか状態でフル稼働しているところもある。需要が増え、供給を増やせば、それだけ民間は売れるのである。日本は公務員が強くなりすぎたため、この戦後、地理的要因のさまざまな特需のおかげで復興できた日本の力を忘れている、だが日本は所詮資源の乏しい国であることは確かで、どのような形で国家がそれを支援していくのか、それが本来の国家の役割なので頑張っていただきたい。